レッスンで使用している記録ノートは、新年度スタートの4月から新しくなる生徒さんが多いのですが、長年愛用しているヤマハ発行のレッスンノートは、内容が充実しているだけでなく年々キャラクターの種類が豊富になっています。
毎回必ず一人ひとりに希望を聞くのですが、1年ごとにノートが新しくなるのを楽しみにしてくれているようで嬉しいです。
ノートには日々のレッスンの内容や具体的な宿題だけでなく、新たに学んだことや発表会等のイベントの感想も記していくのですが、見返すとそれぞれの学習の跡と成長が見て取れます。
どんな小さい子にも初歩の頃から学習の目的意識や自己判断力を養う為に、練習課題には生徒本人に取り組み度と練習結果のチェックをしてもらうようにしているので、それが成長への良い効果となって出るよう、今年度も有効に活用していきたいと思います。
発表会のステージで演奏する曲は、習熟度や学習効果等を考慮して選曲しますが、最終的には本人の意思を尊重してのものとなります。
自分で「弾きたい!」と思って選んだ曲は、自分がそうであったように高いモチベーションとなります。
今回、中高生達からはベートーヴェンやショパンの名曲の希望がありましたが、芸術性が高く、時代を超えて人々に広く愛されてきた音楽は、自然と今の子達をも魅了するようで嬉しく感じました。
どの子も、読譜力やテクニック的には弾きこなせる力が育っていますが、楽譜に真摯に向き合って、作曲家の意図や音楽の求めていることを読み取り理解することにより、作品の真の姿や美しさが表れてくるので、その過程を大切にして作り上げていってほしいです。
その過程を通して、自分なりに心から納得のいくような完成度の高い演奏が生まれると思います。
音を正しく並べているし、自分なりに感じて弾いているのに、思い描いた音楽にならないという場合、一緒に楽譜を深く読み解くことにより解決することがありますし、そこから独自の解釈や創造性も生まれてきます。
2月の頭にグレードテストを受ける生徒さん達は、今週が本番前最後のレッスンでした。
本番前というのは原因は様々ですが、良い状態に仕上がった演奏が崩れてしまうということが往々にしてあります。
私自身何度も経験しています。
その時は自分が実践して実際効果のあった取り組みを、テクニック面での問題なのか心理的な面での問題なのかを見極め、個々のケースに応じて伝えるようにしています。
緊張に関しては、私自身も大なり小なり毎回するので、緊張した中でも、どうしたら練習の成果を発揮できるかは試行錯誤してきました。
(例えば、ソロの暗譜が緊張により飛ぶ経験をしてからは、入念に楽譜を読み込むようになり、音楽の骨格となる調性や和声進行等をなるべく明確に把握するようになりました)
どのような練習を重ねたかや、どのように音楽に向き合ったか、というのは、本番に予想外のアクシデントがあったとしても演奏に表れるものなので、誠実な取り組み方を日頃からしていれば自己信頼感が出て、良い精神状態で本番に臨めると思います。
明けましておめでとうございます
2024年が皆様にとって良き一年となりますよう心よりお祈り申し上げます
昨年はレッスンへのご理解とご協力を頂きましてありがとうございました
本年もどうぞよろしくお願いいたします🎹
2024年の発表会の開催日が決まりましたので、新年最初のレッスン日に概要をお伝えいたします♫
レッスンでは、学習内容の定着や習熟度を確認する為に、今の学習レベルよりも前のレベルに戻ってみることが時折あります。
毎年12月は、学習曲や初見伴奏付け課題としてクリスマスソングを与えていますが、今学習中のテキスト曲よりも少し下のレベルのものを選んでいます。
その曲が、自分で大まかにでも音楽の特徴や曲想をつかみ取り、サラッと両手奏で弾きこなせることが出来るようであれば、前の学習要素が身に付いているという一つの目安となります。
ピアノのレッスンでは、テキストの進度を気にされるケースがあったりしますが、習熟度や質を見極めずに、次々に進めていくだけでは習ったことが定着せず後々行き詰まりや停滞を招いてしまいます。
勿論、計画性なく惰性で進みが悪いのは良くないですが…
初歩の時期は、新たに学んだ内容を身に付かせる為に、あえて先に進まず、同レベルのものや同じ要素のあるものを繰り返しさせる時期が必要です。
テキストの進みは停止しますが、学びが定着すれば、そこからグッと発展し伸びていくことが出来るので、端から見ていてもどかしいように感じられることがあるかもしれませんが、焦らず見守って頂けたらと思います。
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