今月は、ショパンコンクール審査員でありボーランド国立ビドゴシチ音大教授でもあるポーランド人ピアニストのエヴァ・ポブウォッカ氏(第10回ショパン国際ピアノコンクール第5位入賞)のマズルカ講座を受講してきました。
ショパン作品におけるマズルカの作品群を、ショパンの音楽性とポーランドの民族性から紐解いていくレクチャーのあと、それらが反映された実際の演奏(講座の題材であった作品6、24、56より全曲)へと続く構成となっていましたが、マズルカに込められたショパンのアイディンティティや精神性を聴き手が深く触れることの出来る内容でした。
ポーランドの当時の情景を描いた絵の展示もありました。祖国ポーランドを離れフランスの地で生涯を終えたショパンですが、終生故郷への憧憬が心にはありました。
マズルカの作品24や作品56は、かつてショパン音大でマリア・シュライヴァル教授から教えを受けましたが、ポーランド人である教授の歌声や実際の演奏は今も強く印象に残っています。