曲に向き合う

3月の発表会の曲が、どの生徒さんも形となってきました。
この時期になると惰性で弾き通してしまうということが起こりがちになるので、レッスンの中で一緒に楽譜を読み込むということをするようにしています。

丹念に読みといていくと新たな気付きが沢山あります。
何度も登場するテーマのフレーズは、2回目や3回目は音型に工夫が凝らされていたり和声が違っていたりするのですが、その違いにより、どのような効果がもたらされるかを意識し感じとると、曲への理解が深まりますし、曲への関心が高まることと思います。

私自身も、今一度、楽譜に目を通し弾いてみるということをします。
今日は邦人作曲家のピアノ作品で発見がありました。
今まで幾度も生徒さんに与えている曲ですが、作曲家が音楽に込めた「ピアノという楽器を思いっきり歌わせお喋りさせたい…」という意図を楽譜から感じとることができ、新鮮な気持ちでとても楽しく奏でることができました。