発表会のステージで演奏する曲は、習熟度や学習効果等を考慮して選曲しますが、最終的には本人の意思を尊重してのものとなります。
自分で「弾きたい!」と思って選んだ曲は、自分がそうであったように高いモチベーションとなります。
今回、中高生達からはベートーヴェンやショパンの名曲の希望がありましたが、芸術性が高く、時代を超えて人々に広く愛されてきた音楽は、自然と今の子達をも魅了するようで嬉しく感じました。
どの子も、読譜力やテクニック的には弾きこなせる力が育っていますが、楽譜に真摯に向き合い、作曲家の意図や音楽の求めていることを読み取り理解することにより、作品の真の姿や美しさが表れてくるので、その過程を大切にして作り上げていってほしいです。
その過程を通して、自分なりに心から納得のいくような完成度の高い演奏が生まれると思います。
音を正しく並べているし、自分なりに感じて弾いているのに、思い描いた音楽にならないという場合、一緒に楽譜を深く読み解くことにより解決することがありますし、そこから独自の解釈や創造性も生まれてきます。