本番前の練習

2月の頭にグレードテストを受ける生徒さん達は、今週が本番前最後のレッスンでした。

本番前というのは原因は様々ですが、良い状態に仕上がった演奏が崩れてしまうということが往々にしてあります。
私自身何度も経験しています。

その時は自分が実践して実際効果のあった取り組みを、テクニック面での問題なのか心理的な面での問題なのかを見極め、個々のケースに応じて伝えるようにしています。

緊張に関しては、私自身も大なり小なり毎回するので、緊張した中でも、どうしたら練習の成果を発揮できるかは試行錯誤してきました。
(例えば、ソロの暗譜が緊張により飛ぶ経験をしてからは、入念に楽譜を読み込むようになり、音楽の骨格となる調性や和声進行等をなるべく明確に把握するようになりました)

どのような練習を重ねたかや、どのように音楽に向き合ったか、というのは、本番に予想外のアクシデントがあったとしても演奏に表れるものなので、誠実な取り組み方を日頃からしていれば自己信頼感が出て、良い精神状態で本番に臨めると思います。