学習レベル

レッスンでは、学習内容の定着や習熟度を確認する為に、今の学習レベルよりも前のレベルに戻ってみることが時折あります。

毎年12月は、学習曲や初見伴奏付け課題としてクリスマスソングを与えていますが、今学習中のテキスト曲よりも少し下のレベルのものを選んでいます。
その曲が、自分で大まかにでも音楽の特徴や曲想をつかみ取り、サラッと両手奏で弾きこなせることが出来るようであれば、前の学習要素が身に付いているという一つの目安となります。

ピアノのレッスンでは、テキストの進度を気にされるケースがあったりしますが、習熟度や質を見極めずに、次々に進めていくだけでは習ったことが定着せず後々行き詰まりや停滞を招いてしまいます。

勿論、計画性なく惰性で進みが悪いのは良くないですが…
初歩の時期は、新たに学んだ内容を身に付かせる為に、あえて先に進まず、同レベルのものや同じ要素のあるものを繰り返しさせる時期が必要です。
テキストの進みは停止しますが、学びが定着すれば、そこからグッと発展し伸びていくことが出来るので、端から見ていてもどかしいように感じられることがあるかもしれませんが、焦らず見守って頂けたらと思います。