コンクール

年末の26日と27日に生徒さんの参加するコンクールがありました。

中~上級者対象の「ピアノコンクール」と幼児から小学6年生までが対象の「こどもコンクール(うた、ピアノ)」茨城地区予選が2日間にわたり行われたのですが、参加された生徒さんのご家族の皆様には年末のお忙しい時期にご理解ご協力を頂き本当にありがとうございました。

今回は12名が参加し「こどもコンクール」ピアノソロ部門で4名、うたの部門で2名そして「ピアノコンクール」連弾部門で1組の生徒さんが上位入賞を果たすことができました。

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今年は本番前に突然襲った極度の緊張のためステージで力が発揮できなかった生徒さんや自分の思った通りの賞がもらえず悔し涙を流した生徒さんの姿がある一方で、消極的で今までなかなか本番で練習の成果や良い面が発揮できなかった生徒さんが今回初めて受賞するということがありました。

やはり本番はわからないものです。

今まで沢山の生徒さんの姿を見てきていますが、今高校生や中学生の大きい生徒さん、そして私自身同じような経験をしてきています。
特に緊張に関しては誰もが成長過程の中で経験してきており演奏者にとっては大きな課題です。
個人差はありますが、小さいうちは物怖じせずのびのびと演奏できていたものがだいたい高学年から中学生ぐらいになると緊張という感覚が襲ってくるようになり少しずつ本番での演奏が怖くなってきます。

これは一流の演奏家にもあるもので、本番緊張なく演奏しきれる演奏家はいないことでしょう。緊張によるアクシデントもステージ経験の中で数多く味わってきていることと思います。

私は生徒さんの緊張するようになった姿をみると「あぁ、成長したのだな」と感じるのですが、今回も緊張で本番うまく弾けず演奏後泣いているひとりの生徒さんの姿に切なさと同時にその子の心の成長が伝わってきました。

この段階にきた生徒さんには、緊張の中でも良い演奏ができるようになるための様々なアプローチを一人ひとりの状態に応じて日々のレッスンの中で取り組んでいくのですが、そこにご家族のあたたかい励ましや応援があると心強いのではないでしょうか。

本番いつもよりうまく弾けないことがあったりミスがあったりしても、まずその中で良かった面や本番までに頑張ってきた過程を認めて誉めてあげてください。

それが自信や自己肯定となり後々良い結果へつながるとことと思います。

今回コンクールに参加した生徒さん達は本番まで本当によく練習を頑張りました。どの子も自発的に取り組む姿がみられ、そのことがとても嬉しかったです。

今回茨城地区代表に選ばれ関東本選会に出場する生徒さん達は、また気持ちも新たに良い演奏を目指して一緒に頑張っていきましょう!

日頃から音楽を楽しみながら純粋に良い演奏をしようという気持ちで励んでいれば、その子にとって最善最適な時に良い結果がでると私は思います。