聴く力

演奏の上達の為には、自分の出している音をよく聴いて判断することが大切です。

「聴く」という意識を持たずに漫然と音を並べて弾いているだけでは、自分の音を聴きとることができず、今自分の出している音の状態が全然わからないということに陥ります。

質の良い音や曲想に合った音色、和声の色彩等を聴き分ける力を育てることは、テクニックの習得と同じくらい重要なことで、耳の感度の良い小さな頃から時間をかけて養うことにより、自分から質の高い演奏を目指すようになります。

レッスンで速く弾かないように指示をするときは、メカニックやテクニックの観点からだけではなく、自分の演奏を聴き取れるテンポで弾いてほしいとの意図もあります。
ゆっくり奏でることにより気づくことは多いので、自分から取り組んでもらいたいところです。