ラファウ・ブレハッチ ピアノリサイタル

2月27日にミューザ川崎シンフォニーホールで開催された、ラファウ・ブレハッチのビアノリサイタルへ行ってきました。

2010年の来日公演での、豊かで美しい音色と品格ある演奏に魅了され以来、何度も足を運んでいますが、毎回、作品への敬意と緻密な構成感を持って演奏しているのが感じられ、感銘を受けます。

今回はショパンの晩年の傑作「幻想ポロネーズ」とモーツァルトのソナタ11番において顕著で、様々なディティールの追及から生まれるブレハッチ独自のアプローチが印象に残りました。

〈プログラム〉
ショパン:ノクターン ヘ短調 Op.55-1
ショパン:4つのマズルカ Op.6
ショパン:ポロネーズ 第7番 変イ長調 Op.61「幻想ポロネーズ」
ショパン:2つのポロネーズ イ長調・ハ短調 Op.40
ショパン:ポロネーズ第6番 変イ長調 Op.53「英雄」
* * *
ドビュッシー:ベルガマスク組曲 (1.前奏曲 2.メヌエット 3.月の光 4.パスピエ)
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 K.331「トルコ行進曲付」
シマノフスキ:12の変奏曲 Op.3

アンコールはショパンのワルツ第7番でしたが、マズルカ的な舞踏性とハーモニーの推移の美しさが素晴らしい演奏でした。