第17回ショパン国際ピアノコンクール

IMG_20151005_002945世界最高のコンクールとして毎回注目を集める、今年のショパン国際ピアノコンクールが10月2日にショパン生誕の地ポーランドの首都ワルシャワで開幕しました。

マウリッツィオ・ポリーニ、マルタ・アルゲリッチ、クリスチャン・ツィメルマンなど世界的に活躍する名ピアニストを数多く送り出しているショパンコンクールは、今回も行方が楽しみです。

ショパン生誕200年記念と重なった前回の2010年の時は、私はショパン音楽大学の教授のレッスンを受講しにポーランドを訪れていましたが、ワルシャワの街はショパンの生誕を祝う催し物やショパンの肖像画に彩られとても賑わっていました。

先の大戦での悲劇だけでなく、古くからヨーロッパの列強に支配され国を失うという歴史をもつポーランドにとってショパンという作曲家は、国民にとって民族の誇りとなる特別な存在であるという
ことが強く感じられました。

ショパンコンクールの会場である、ワルシャワフィルハーモニーホールでは、滞在中毎日ショパン生誕記念のコンサートが開かれており、私が行った晩はネルソン・フレイレによるベートーヴェンとシューマンのピアノ協奏曲というブログラムで、それは素晴らしいものでした。

今回のショパンコンクールの前夜祭では2日続けてアルゲリッチがピアノ協奏曲を披露したとのこと。
前回のショパンコンクールでは日本の内田光子さんとアルゲリッチによる演奏でしたが、コンクール出身の現役最高峰のピアニストよるショパンの演奏は大きな華を添えますし、このコンクールの格をあらわしますね!

ショパンコンクールは、前回あたりから動画配信でみることができるので、予選から様々なピアニストの演奏を楽しみたいと思います。

今回載せた写真は、ワルシャワのメイン通りで行われていた民族衣装によるパレードです。
民族音楽“マズルカ”はこのような衣装で踊られます。