荒川沖駅から徒歩5分、茨城県土浦市のピアノ教室のブログ

練習

発表会の開催日がいよいよ間近に迫ってきました。
発表会直前のレッスンでは、披露する楽曲がより良い演奏となるよう、個々の状態に応じた具体的な練習法を提示します。

漫然と通奏することを繰り返しているだけでは演奏の質はあがりません。
「ねらい」や「目的」を持った練習をした先に上達があります。 
このことは良い練習の仕方が身に付いていて日頃出来ていても、本番前は焦りが生まれるからか、疎かになりがちなので注意が必要です。真摯に向き合うことで曲への感度も上がります。

自分が向上しているという実感が得られると、学びや練習が苦ではなく、むしろ楽しくなるというような性質が人にはあるので、
上達や成長が実感してもらえるような的確なアドバイスが出来たらと思います。


レッスンノート

レッスンで使用している記録ノートは、新年度スタートの4月から新しくなる生徒さんが多いのですが、長年愛用しているヤマハ発行のレッスンノートは、内容が充実しているだけでなく年々キャラクターの種類が豊富になっています。
毎回必ず一人ひとりに希望を聞くのですが、1年ごとにノートが新しくなるのを楽しみにしてくれているようで嬉しいです。

ノートには日々のレッスンの内容や具体的な宿題だけでなく、新たに学んだことや発表会等のイベントの感想も記していくのですが、見返すとそれぞれの学習の跡と成長が見て取れます。

どんな小さい子にも初歩の頃から学習の目的意識や自己判断力を養う為に、練習課題には生徒本人に取り組み度と練習結果のチェックをしてもらうようにしているので、それが成長への良い効果となって出るよう、今年度も有効に活用していきたいと思います。


自分の演奏

発表会のステージで演奏する曲は、習熟度や学習効果等を考慮して選曲しますが、最終的には本人の意思を尊重してのものとなります。

自分で「弾きたい!」と思って選んだ曲は、自分がそうであったように高いモチベーションとなります。

今回、中高生達からはベートーヴェンやショパンの名曲の希望がありましたが、芸術性が高く、時代を超えて人々に広く愛されてきた音楽は、自然と今の子達をも魅了するようで嬉しく感じました。

どの子も、読譜力やテクニック的には弾きこなせる力が育っていますが、楽譜に真摯に向き合って、作曲家の意図や音楽の求めていることを読み取り理解することにより、作品の真の姿や美しさが表れてくるので、その過程を大切にして作り上げていってほしいです。
その過程を通して、自分なりに心から納得のいくような完成度の高い演奏が生まれると思います。

音を正しく並べているし、自分なりに感じて弾いているのに、思い描いた音楽にならないという場合、一緒に楽譜を深く読み解くことにより解決することがありますし、そこから独自の解釈や創造性も生まれてきます。


本番前の練習

2月の頭にグレードテストを受ける生徒さん達は、今週が本番前最後のレッスンでした。

本番前というのは原因は様々ですが、良い状態に仕上がった演奏が崩れてしまうということが往々にしてあります。
私自身何度も経験しています。

その時は自分が実践して実際効果のあった取り組みを、テクニック面での問題なのか心理的な面での問題なのかを見極め、個々のケースに応じて伝えるようにしています。

緊張に関しては、私自身も大なり小なり毎回するので、緊張した中でも、どうしたら練習の成果を発揮できるかは試行錯誤してきました。
(例えば、ソロの暗譜が緊張により飛ぶ経験をしてからは、入念に楽譜を読み込むようになり、音楽の骨格となる調性や和声進行等をなるべく明確に把握するようになりました)

どのような練習を重ねたかや、どのように音楽に向き合ったか、というのは、本番に予想外のアクシデントがあったとしても演奏に表れるものなので、誠実な取り組み方を日頃からしていれば自己信頼感が出て、良い精神状態で本番に臨めると思います。


新年のご挨拶

明けましておめでとうございます
2024年が皆様にとって良き一年となりますよう心よりお祈り申し上げます

昨年はレッスンへのご理解とご協力を頂きましてありがとうございました

本年もどうぞよろしくお願いいたします🎹

2024年の発表会の開催日が決まりましたので、新年最初のレッスン日に概要をお伝えいたします♫


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